いつか忘れると決めた君にありがとうを言いたい

恋愛(ピュア)

東 鈴美/著
いつか忘れると決めた君にありがとうを言いたい
作品番号
1699004
最終更新
2023/06/02
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
ずっと、私は自分に自信が持てないでいた。
高校に入ってからもう半年になるだろうか、、。

そんな時、隣の席いたのは友翔だった。

友翔は私が高校に入って初めて話しかけてくれた男子だ。正直、第一印象は最悪だった。
「俺、芹澤友翔。お前は、、峰田若葉、、だっけ?」

そう話しかけてきた彼に私は、初対面のくせにいきなり呼び捨てにして来た上に女子をお前呼ばわりして感じ悪いと思った。

私は友翔をグッと睨み付ける。

なんて、私にそんな度胸はないから出来るはずもない。極度の人見知りだからだ。

だが最近、妙に友翔を見てしまっている私がいる。

なぜだろうか、、。

*
*
*
冬休みに入ろうかというこの季節に、友翔が突然話しかけてきた。

「もう1年生も終わるのか、、。俺たち、そろそろ付き合わねぇか?」

私は驚きのあまりお弁当の卵焼きをぶちまけてしまった。
「ば、、バカ!何言ってんの?」と怒った口調で苦笑いしてみせる。

「でも、、良いよ、、。」

そう言ってはみたものの、私にはまるで恋というものが何かまだわからなかった。たしかに、高校に入ってからというもの周りにはカップルが増えてきている。

だが、決してそういうのに流されている訳ではない。元々、分からないなりにではあるが憧れはあった。

心の奥底では、高校生の恋愛なんてたかがすぐ別れるだろうから少しくらい味わってみてもいいかな、、というその程度からの回答だった。

卒業してしまえばそれっきりなのだから、、

*
*
*
時が過ぎ、気づけば私たちは高校2年生の冬を迎えていた。

そんなある日の夜中、私は突然の胸の痛みがして翌朝病院に行ってみると急性の胃炎だと診断された。そうして、入院することとなったのだ。

「かなり前から痛みがあったのではないだろうか?」と医師には伝えられたが私には自覚がない。
*
*
*
入院して3ヶ月になる頃、私の容態は急変した。
一時的に意識がない昏睡状態に陥ってしまった。
意識は戻ったものの、これ以上の迷惑をかけたくなかった。だから、私は転校することを決意した。何も伝えずに、、。

そのとき既に、私は友翔の連絡先を消してラインも全て削除していたのだった。
最初は軽い理由からだったが、本当は初めて好きになったのに気づいたころにはもう遅かった。
もう私達が会うことはなく、どこにいるか分からない。
あらすじ
自分に自信がない峰田若葉は、ひょんなことから芹澤友翔と付き合うことになるが、、。
恋を知らない全ての人たちに読んでほしい。
いまを大切に生きることを若者におしえたい泣ける本です。

この作品のキーワード

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop