モヤモヤした気持ちを抱えながら放送室に行く

「わっ、放送室私初めて入る!」

「僕もだよ〜、生徒会長が伝えたいことがある時は僕達は生徒会室で待ってたんだ〜」

綺月くんは初めての放送室だからワクワクしてる

「てっきりみんな揃ってるのかと思った」

「今日は美優にも慣れてもらおうと思って、みんなで来たんだ。本当は俺だけだったけど」


みんなに促され、マイクの前に立つとさっきまでなかった緊張が身体中を巡ってきた

雅斗副会長から読む内容のプリントを貰うとびっしり書いていて読むのが疲れてしまわないか心配だった


放送時間まであと5分だったから、一通り目を通してみた


心の準備ができた頃、柊馬がマイクのスイッチを入れてくれた