「と…柊馬!」

「ん?聞こえない。もう1回」

「絶対聞こえてたでしょ?もうわかったから。柊馬」

「ふっ、美優」

柊馬は私の後頭部に手を持ってきて、逃げないようにって腰に手を置いて

「目、閉じろ」

その声は低くて、でも心地のいい声で素直に目をつぶると

柊馬の唇の感触が伝わってきた

「んっ…」

キスしながら私の首筋、指でなぞってるからなんか変な感じ

「美優、見てみるか?ヴァンパイアの牙」

「えっ?」

そういうと柊馬は自分の口を少し開けた

「あ、この小さいのが牙?すごいっ」

漫画で見た通りだった

「これ、血を吸う時は少し大きくなるんだぜ?試しに少しだけ」

左手で私の手を取ると、さっきより明らかに大きくなった牙

少し怖くて体がビクッと動くのを柊馬は気がついたみたいで「怖いなら辞めるか?」と言ってくれた