「あ、ごめんね?急に呼び出して」

昨日のことがあったからまだ怖い


「いえ、それで私なにかしましたっけ?それとも昨日の夜のこと実は怒ってるとか…」

怒られるのが怖くて体が強ばってしまう


「……ぶはっ」

吹き出しに驚いてると会長が

「雅斗、お前吹き出しすぎだろ!」

「だってさ、ぶふっ」

まるでここはコントが繰り広げられてるかのように

「はぁ〜、雅斗は置いといて。キミを呼んだのには怒るためではないんだ」

「えっ?」

素っ頓狂な声が私の口から出た


「昨日出んかったことがある。キミはもしかして"蜜姫"だろ?」

その瞬間私の心臓がドクンッと飛び跳ねたのがわかった

私のこの正体、誰にもバレてはいけなかったのに

「わっ」

あれ、さっきまで椅子に座ってたのに

いつの間に私の目の前に?

え、瞬間移動?