かっちゃんの部屋の扉を開ける。
 相変わらず青色だ。

 クッションも絨毯《じゅうたん》もカーテンもベッドの掛け布団も青色だ。
 あと星のモチーフのノートや恐竜や好きなアニメのフィギュアが転がってる。

 わたしはいつも座るちっちゃな子供向けの青色の机の前のサッカーのボールの形をしたクッションに座ろうとした。

「結《ゆい》」
「きゃっ……」

 後ろからチップとコーラのペットボトルを持ったかっちゃんに話しかけられて、とってもびっくりしちゃって。
 ちょっとちっちゃな悲鳴が出ちゃった。

 たぶんね、ちょこっとわたしの体は跳び上がったと思う。