だいぶ慣れためがねで、かっちゃんを見るとね。

 少しだけ。
 近くに見えるんだ。

「ねえ。結《ゆい》?」

 今日はうちにかっちゃんが宿題をやりに来てます。
 かっちゃんのお姉ちゃんで私の友達の圭ちゃんは、クラスの男子と圭ちゃん家《ち》で宿題をやってるみたいです。

「なに? かっちゃん?」

 私はいつになく真剣な表情のかっちゃんに少しだけびっくりしました。
 かっちゃんは私が作って壁に掛けてある写真をピンで留めたコルクボードを立ちながら見てました。

「結《ゆい》とはいつまで遊べる?」

 真剣な顔のかっちゃんに私はドキッとしてしばらくは何も言えませんでした。