「おじい様は私と二人で出かけた折りに、事故で亡くなったのですが」 (ああ、今すぐエリアーナのアホ可愛い顔が見たい) なかなか重い話の途中であるが、ベアトリスの昔話に飽きてきたサイラスは脳内でどこまでリアルなエリアーナを思い描けるかに挑戦し始めた。 賢者の脳の無駄遣いである。 「元から煙たがられていた私は、私のせいでおじい様が死んだと、 家族中からさらに嫌われて」