暁月さんと相談して、とりあえず来週辺りに彼のお父様に挨拶をしに行き、承諾してもらえたら籍を入れようという話になった。
準備もあるので同居するのも同じタイミングにして、それまでは実は付き合っていたという体でいこうと。
その打ち合わせをした時、彼とこんな会話をした。
『言い寄ってくる女性には〝好きな人がいるから〟って理由をつけて断っていたんだ。莉真がその相手だったことにすればちょうどいい』
『なるほど。……私、その女性陣に恨まれそう』
『大丈夫。なにも問題が起こらないように、甘いセリフを駆使して納得させたから』
そう微笑んでいた彼を見て、やっぱりこの人は腹黒いと確信したのは言うまでもない。
お互いに好きなフリをする。これを仮面夫婦というのだろうが、一般的な冷めきった関係ではなく、これから甘く熟そうと前向きになっているのが私たちだ。
おかげで後ろめたさが軽減されるのか、城戸さんに対しても妙に自信を持って答えられる。
「実は、付き合ってるんです。私たち」
「……は?」
一瞬ぽかんとした城戸さんは、意味がわからないといった調子で眉をぐにゃりと歪めた。信じてもらうために、挙動不審にならないようにしなくては。
準備もあるので同居するのも同じタイミングにして、それまでは実は付き合っていたという体でいこうと。
その打ち合わせをした時、彼とこんな会話をした。
『言い寄ってくる女性には〝好きな人がいるから〟って理由をつけて断っていたんだ。莉真がその相手だったことにすればちょうどいい』
『なるほど。……私、その女性陣に恨まれそう』
『大丈夫。なにも問題が起こらないように、甘いセリフを駆使して納得させたから』
そう微笑んでいた彼を見て、やっぱりこの人は腹黒いと確信したのは言うまでもない。
お互いに好きなフリをする。これを仮面夫婦というのだろうが、一般的な冷めきった関係ではなく、これから甘く熟そうと前向きになっているのが私たちだ。
おかげで後ろめたさが軽減されるのか、城戸さんに対しても妙に自信を持って答えられる。
「実は、付き合ってるんです。私たち」
「……は?」
一瞬ぽかんとした城戸さんは、意味がわからないといった調子で眉をぐにゃりと歪めた。信じてもらうために、挙動不審にならないようにしなくては。



