天才パイロットは交際0日の新妻に狡猾な溺愛を刻む

 相良さんも城戸さんの人となりをわかっているみたいだが、どういう関係なのだろう。たぶん年は同じだと思うけれど。

「城戸さんとお知り合いだったんですね」
「ああ、腐れ縁みたいなものかな。家が近かったのもあって、小学校の頃から知ってる」
「そんなに前から!?」

 意外な繋がりに目を丸くした。ふたりの子供の頃ってどんな感じだったんだろう……想像がつかない。

 驚く私に、相良さんは「あいつとはなにがあったんだ?」と問いかける。いつも私の話を聞いてもらってばかりで申し訳なく思うも、ついその優しさに甘えてしまう。

「……彼なんです。私が憧れていて、告白した情報官」

 これには相良さんも驚いたらしく目を見張ったものの、すぐに合点がいった様子だ。

「まさか拓朗だったとは。まあでも、あいつの素行を考えれば納得する」
「ですよね。離婚していたのはびっくりしましたけど」
「そうらしいな。独身になって、今度は君に迫ってきてるとか?」
「いえ……でも、甘い言葉をかけられるだけで困りますね」

 苦笑を漏らし、私も手すりに両手を置く。