意味深な言葉にもドキリとするが、多くの人が行き交うこの広いターミナルでまさか私に気づいたなんて、驚きで開いた口が塞がらない。
「え……暁月?」
戸惑う城戸さんの声で我に返る。今、相良さんのことを名前で呼んだところから考えると、ふたりは知り合いなのだろうか。
城戸さんも私たちに対して同じように思ったらしく、呆気に取られた様子で問いかける。
「莉真ちゃん、知り合い?」
「そんな薄っぺらい関係じゃないよな、俺たちは」
意味ありげな瞳を向けられ、途端に心臓が騒がしく動き始めた。おっしゃる通り、キスしてしまったのだからただの知り合いではないよね……。
火照る顔をやや俯かせて肯定すると、相良さんは肩を抱いたまま歩き出す。
「行こう」
「おい、暁月……!」
まるで獲物を横取りされたかのように城戸さんが呼び止めた直後、相良さんが威圧感を醸し出す瞳で睨みつけた。
初めて見る彼の怖い表情に私は息を呑み、城戸さんも一瞬怯んだ。その隙に相良さんが歩き出す。
申し訳ないけれど逃げ出したかった私にとってはありがたいので、城戸さんに「すみません、また休み明けに!」と声を投げかけた。
「え……暁月?」
戸惑う城戸さんの声で我に返る。今、相良さんのことを名前で呼んだところから考えると、ふたりは知り合いなのだろうか。
城戸さんも私たちに対して同じように思ったらしく、呆気に取られた様子で問いかける。
「莉真ちゃん、知り合い?」
「そんな薄っぺらい関係じゃないよな、俺たちは」
意味ありげな瞳を向けられ、途端に心臓が騒がしく動き始めた。おっしゃる通り、キスしてしまったのだからただの知り合いではないよね……。
火照る顔をやや俯かせて肯定すると、相良さんは肩を抱いたまま歩き出す。
「行こう」
「おい、暁月……!」
まるで獲物を横取りされたかのように城戸さんが呼び止めた直後、相良さんが威圧感を醸し出す瞳で睨みつけた。
初めて見る彼の怖い表情に私は息を呑み、城戸さんも一瞬怯んだ。その隙に相良さんが歩き出す。
申し訳ないけれど逃げ出したかった私にとってはありがたいので、城戸さんに「すみません、また休み明けに!」と声を投げかけた。



