ゴンさんも一緒に行こうと誘ったものの、「俺は降旗を待ってる間に行ってきたから」と言うので、ひとりで向かうことにした。
事務所の皆にも軽く挨拶をした後、管制塔の最上階に上る。三百六十度、周りを見渡せるその中は機材がある程度そのままになっていて、ちょっぴり切なく懐かしい気持ちに包まれた。
羽田のフロアに慣れてしまったから、なんだか少し狭く感じる。でもやっぱりほっとするなと思いながら、まだ周りに人が集まっているチャーター機を見下ろした直後、バッグの中でスマホが震える。
取り出してみて、ディスプレイに表示された着信の相手の名前に目を丸くした。通話をタップして「はい」と出ると、聞き慣れた声が聞こえてくる。
《やあ、莉真ちゃん。誕生日おめでとう》
「ありがとうございます、城戸さん!」
この場所で彼の声が聞けるなんてすごいタイミングだし、感慨深くて表情がほころんだ。
《楽しめた? 遊覧フライト》
「ええもう、おかげさまで……って、もしかして城戸さんが管制してました?」
《そうだよー。君たち夫婦のためと言っても過言じゃないよー》
「棒読み」
思わずツッコんでしまったけれど、暁月さんと城戸さんが交信していたというのもまた嬉しくなる。実は信頼し合っているふたりだから。
事務所の皆にも軽く挨拶をした後、管制塔の最上階に上る。三百六十度、周りを見渡せるその中は機材がある程度そのままになっていて、ちょっぴり切なく懐かしい気持ちに包まれた。
羽田のフロアに慣れてしまったから、なんだか少し狭く感じる。でもやっぱりほっとするなと思いながら、まだ周りに人が集まっているチャーター機を見下ろした直後、バッグの中でスマホが震える。
取り出してみて、ディスプレイに表示された着信の相手の名前に目を丸くした。通話をタップして「はい」と出ると、聞き慣れた声が聞こえてくる。
《やあ、莉真ちゃん。誕生日おめでとう》
「ありがとうございます、城戸さん!」
この場所で彼の声が聞けるなんてすごいタイミングだし、感慨深くて表情がほころんだ。
《楽しめた? 遊覧フライト》
「ええもう、おかげさまで……って、もしかして城戸さんが管制してました?」
《そうだよー。君たち夫婦のためと言っても過言じゃないよー》
「棒読み」
思わずツッコんでしまったけれど、暁月さんと城戸さんが交信していたというのもまた嬉しくなる。実は信頼し合っているふたりだから。



