まさか、彼は城戸さんがまだ既婚者だと思っていたの?
「……俺、もう離婚してるんだけど」
「は? ……離婚してる!?」
初めて事実を知ってギョッとする江口さんに、合点がいった様子のお義父様が言う。
「不倫しているというのは莉真さんに対してではなかったのか。君の標的はあくまで城戸くんだった、ということだな」
真相がわかって私は一気に脱力した。踊らされた感が半端ないな、私……。
いまだに混乱している様子の江口さんを横目に口元を歪めると、黙っていた暁月さんが冷ややかな怒りを湛えてひとりごつ。
「拓朗はいいとして、莉真はとばっちりを受けただけってことか」
「おい」
城戸さんがツッコむも、暁月さんは構わず江口さんに一歩近づき鋭い視線を突き刺す。
「莉真の旦那は俺だ。随分と妻に迷惑をかけてくれたようで」
口調は落ち着いているものの怒りがひしひしと伝わってきて、江口さんが息を呑むのがわかった。
「妻だけじゃない。あなたの子供みたいな理由で、何人振り回されたと思ってる? 私欲のためだけに、誰かの生活を一変させるほどのことをしようとしていたんだぞ。あなたこそ自分を見つめ直すべきだ」
「……俺、もう離婚してるんだけど」
「は? ……離婚してる!?」
初めて事実を知ってギョッとする江口さんに、合点がいった様子のお義父様が言う。
「不倫しているというのは莉真さんに対してではなかったのか。君の標的はあくまで城戸くんだった、ということだな」
真相がわかって私は一気に脱力した。踊らされた感が半端ないな、私……。
いまだに混乱している様子の江口さんを横目に口元を歪めると、黙っていた暁月さんが冷ややかな怒りを湛えてひとりごつ。
「拓朗はいいとして、莉真はとばっちりを受けただけってことか」
「おい」
城戸さんがツッコむも、暁月さんは構わず江口さんに一歩近づき鋭い視線を突き刺す。
「莉真の旦那は俺だ。随分と妻に迷惑をかけてくれたようで」
口調は落ち着いているものの怒りがひしひしと伝わってきて、江口さんが息を呑むのがわかった。
「妻だけじゃない。あなたの子供みたいな理由で、何人振り回されたと思ってる? 私欲のためだけに、誰かの生活を一変させるほどのことをしようとしていたんだぞ。あなたこそ自分を見つめ直すべきだ」



