「……あの日、城戸さんがあなたと親密そうにしているのを見て、望だけじゃなく他の女性までたぶらかしてるのかって心底腹が立った。咄嗟に写真を撮ったのは、いつかそれを見せて望の目を覚ましてやろうと思ったからだよ」
彼は苦しげに眉根を寄せ、本音を吐露し続ける。
「そうしたら、望が結婚を白紙にしたいなんて言い出すから……。すべて城戸さんのせいだと思って、貶めてやりたくなったんだ。望のそばから、いなくなってほしかった」
「私が婚約破棄したのは彼のせいじゃない。父の言いなりになる自分のままでいたくなかった。自分を変えたいからだって言ったでしょう?」
眉を下げながらも厳しい口調で放つ望さんは、一緒に飲んだあの時より精神面がとても強くなったように見えた。きっと暁月さんに告白をしてけじめをつけたことで、婚約を破棄する決心がついたのだろう。
ふたりが言い合った後、全然納得のいっていない様子の城戸さんが口を開く。
「俺を恨んだ理由はわかったけど、どうして莉真ちゃんまで巻き込んだんだ? あれを公表してたら、彼女は汚名を着せられるところだったんだぞ」
「不倫は事実じゃないか! あんたには奥さんがいるんだから」
城戸さんを睨みつける江口さんのひと言に、皆が一時停止してぽかんとした。
彼は苦しげに眉根を寄せ、本音を吐露し続ける。
「そうしたら、望が結婚を白紙にしたいなんて言い出すから……。すべて城戸さんのせいだと思って、貶めてやりたくなったんだ。望のそばから、いなくなってほしかった」
「私が婚約破棄したのは彼のせいじゃない。父の言いなりになる自分のままでいたくなかった。自分を変えたいからだって言ったでしょう?」
眉を下げながらも厳しい口調で放つ望さんは、一緒に飲んだあの時より精神面がとても強くなったように見えた。きっと暁月さんに告白をしてけじめをつけたことで、婚約を破棄する決心がついたのだろう。
ふたりが言い合った後、全然納得のいっていない様子の城戸さんが口を開く。
「俺を恨んだ理由はわかったけど、どうして莉真ちゃんまで巻き込んだんだ? あれを公表してたら、彼女は汚名を着せられるところだったんだぞ」
「不倫は事実じゃないか! あんたには奥さんがいるんだから」
城戸さんを睨みつける江口さんのひと言に、皆が一時停止してぽかんとした。



