明後日の方向に走り出す息子を捕まえて抱き上げる天澤さんは現在三十七歳で、日本アビエーションの最年少機長の記録を打ち立てた人。会社は違うが仕事の相談に乗ってもらうこともある心強い同士だ。
つぐみさんは『この人ドSなんですよ!』と言い張っていて、確かに冷徹な一面もあるが俺には彼女を溺愛している愛妻家にしか見えない。
姉と奈々も挨拶をして、息子のくんとじゃれ合って「可愛い~」と連呼している。子供たちの相手は姉に任せ、俺も天澤さんと話をする。
「お疲れ様です、天澤さん」
「お疲れ。相良は上から花火見るかと思ってたよ」
「こっちのほうが断然いいでしょう」
飛行機に乗っていても花火は見えるが、莉真のそばで見たほうが何倍も楽しい。天澤さんは整ったクールな顔をほころばせ、「お前もすっかり愛妻家だな」と言った。
莉真に目をやると、奈々たちが食べ物を取りに行っている間に遥くんと遊んでいる。母性を感じる彼女に少しドキリとして、子供ができた俺たちの将来の姿が勝手に頭に浮かぶ。
「はなびみるのー。どーんって」
「ふふっ。もうすぐ始まるよ。楽しみだね」
「うん! ぐでー」
「ぐ、ぐでー?」
「Good dayね」
愛らしい遥くんの発言をつぐみさんが通訳するので、微笑ましくて口元が緩んだ。
つぐみさんは『この人ドSなんですよ!』と言い張っていて、確かに冷徹な一面もあるが俺には彼女を溺愛している愛妻家にしか見えない。
姉と奈々も挨拶をして、息子のくんとじゃれ合って「可愛い~」と連呼している。子供たちの相手は姉に任せ、俺も天澤さんと話をする。
「お疲れ様です、天澤さん」
「お疲れ。相良は上から花火見るかと思ってたよ」
「こっちのほうが断然いいでしょう」
飛行機に乗っていても花火は見えるが、莉真のそばで見たほうが何倍も楽しい。天澤さんは整ったクールな顔をほころばせ、「お前もすっかり愛妻家だな」と言った。
莉真に目をやると、奈々たちが食べ物を取りに行っている間に遥くんと遊んでいる。母性を感じる彼女に少しドキリとして、子供ができた俺たちの将来の姿が勝手に頭に浮かぶ。
「はなびみるのー。どーんって」
「ふふっ。もうすぐ始まるよ。楽しみだね」
「うん! ぐでー」
「ぐ、ぐでー?」
「Good dayね」
愛らしい遥くんの発言をつぐみさんが通訳するので、微笑ましくて口元が緩んだ。



