姉の旦那は大手の商社マンで、今日は会食でいないらしく母子ふたりで羽を伸ばしてやってきた。俺をそっちのけで莉真に手を振る。
「莉真ちゃん、久しぶり~!」
「お久しぶりです、陽和さん。奈々ちゃんもこんばんは」
「こんばんはー」
きちんと挨拶した奈々だが、俺と莉真を交互に見てなぜかしゅんとしてしまう。
「いいなぁ、あっくんのおよめさん……なながなりたかった……」
「うっ、罪悪感が」
胸を押さえる莉真に、姉は笑いながら「気にしないで。失恋も経験しておかないと」とフォローになっているのかどうなのか微妙なことを言っていた。
さすがに恋ではないだろうと思いつつ、姉の代わりに俺がフォローする。
「奈々にはもっとお似合いの男の子がいるよ。ほら、あそこに」
二歳の男の子を連れた親子がいる方向に、小さな奈々の身体を向けてやる。彼らが俺の尊敬する天澤キャプテンと、その妻子だ。
天澤さんの妻であるつぐみさんが俺たちに気づき、ぱっと笑顔になる。
「あ、相良さん夫妻だ!」
「つぐみさん!」
莉真も嬉しそうに歩み寄っていく。つぐみさんは運航管理の仕事をしているので、莉真と少し近いものがあり、結婚の挨拶をした時から意気投合していた。
「莉真ちゃん、久しぶり~!」
「お久しぶりです、陽和さん。奈々ちゃんもこんばんは」
「こんばんはー」
きちんと挨拶した奈々だが、俺と莉真を交互に見てなぜかしゅんとしてしまう。
「いいなぁ、あっくんのおよめさん……なながなりたかった……」
「うっ、罪悪感が」
胸を押さえる莉真に、姉は笑いながら「気にしないで。失恋も経験しておかないと」とフォローになっているのかどうなのか微妙なことを言っていた。
さすがに恋ではないだろうと思いつつ、姉の代わりに俺がフォローする。
「奈々にはもっとお似合いの男の子がいるよ。ほら、あそこに」
二歳の男の子を連れた親子がいる方向に、小さな奈々の身体を向けてやる。彼らが俺の尊敬する天澤キャプテンと、その妻子だ。
天澤さんの妻であるつぐみさんが俺たちに気づき、ぱっと笑顔になる。
「あ、相良さん夫妻だ!」
「つぐみさん!」
莉真も嬉しそうに歩み寄っていく。つぐみさんは運航管理の仕事をしているので、莉真と少し近いものがあり、結婚の挨拶をした時から意気投合していた。



