軽く手を振って帰っていく彼女を見送った後、城戸さんがなにげなく問いかけてくる。
「莉真ちゃんは迎えに来ないの? 旦那」
またそうやってわざとらしく……とため息をつきたくなるも、平静さを保って返す。
「特に約束はしてないです。彼は明日も仕事なので」
「だよね。暁月って甲斐甲斐しく尽くすタイプじゃないもんな。今でこそだいぶ丸くなったけど、学生時代は裏番長みたいなもんだったし」
サーモンとアボカドのピンチョスをつまむ彼からさらっと出たひと言に、私はギョッとした。
「裏番長!? 暁月さんが?」
「そういえば噂されてたね。成績優秀なのに裏で不良たちを操ってるって。あながち間違いじゃなかったみたいだけど」
「えぇ!?」
望さんも苦笑交じりにそう言うので、驚きを隠せなかった。いくら意地悪な一面があるとはいえ基本紳士的で優しい彼が、そんなハードな過去を持っているなんて!
城戸さんはクスッと笑い、懐かしそうな目をして話し出す。
「俺らの学校には当時誰も逆らえない不良の先輩が幅を利かせてて、暁月は自分が指図されるのを本気で嫌がってたからそいつを黙らせたんだよ。ケンカじゃなくやり込める方法を考えて、影で密かに制裁してた」
「莉真ちゃんは迎えに来ないの? 旦那」
またそうやってわざとらしく……とため息をつきたくなるも、平静さを保って返す。
「特に約束はしてないです。彼は明日も仕事なので」
「だよね。暁月って甲斐甲斐しく尽くすタイプじゃないもんな。今でこそだいぶ丸くなったけど、学生時代は裏番長みたいなもんだったし」
サーモンとアボカドのピンチョスをつまむ彼からさらっと出たひと言に、私はギョッとした。
「裏番長!? 暁月さんが?」
「そういえば噂されてたね。成績優秀なのに裏で不良たちを操ってるって。あながち間違いじゃなかったみたいだけど」
「えぇ!?」
望さんも苦笑交じりにそう言うので、驚きを隠せなかった。いくら意地悪な一面があるとはいえ基本紳士的で優しい彼が、そんなハードな過去を持っているなんて!
城戸さんはクスッと笑い、懐かしそうな目をして話し出す。
「俺らの学校には当時誰も逆らえない不良の先輩が幅を利かせてて、暁月は自分が指図されるのを本気で嫌がってたからそいつを黙らせたんだよ。ケンカじゃなくやり込める方法を考えて、影で密かに制裁してた」



