あのときのトモヤさんの顔!


「えっ、なんでそこ意気投合してんの!?」

「私もバレー部なんです」

「何それ、マジ!? 俺だけのけ者? だったら、俺もバレー部に転部する!」

「そんなのダメだろ。トモヤがバレー部に来たらサッカー部に恨まれる」

「サッカーひと筋でがんばってください」

「えーっ、コハルちゃんまで……」


 私たち3人はゲラゲラ笑ってホームへ続く階段を上った。


 電車が来るまでの短いおしゃべり。


 でも楽しかった。


 ほんの少しの時間でもここまで楽しいのは、お互いに打ち解けているからこそだと思う。


 これはひょっとして……私とマサヤさん、そして私とトモヤさんは『友達』といっても過言じゃない?


 きっとそうだ!


 他校に、しかも年上の友達ができちゃった!


 嬉しいっ!