私とユズハは再び頷き合った。


 さっきから考えていることがいちいち同じなことが嬉しい。


「ユズハ、」

「うん。私たち手伝います!」

「あー、『他校の生徒なのにそれは悪いよ』と言えたらいいんだけど……」


 新堂兄は弱ったような顔を見せた。


 近寄り難そうな雰囲気が崩れる。


「お願いしちゃっていいかな?」


 生徒会長なのに遠慮がちに尋ねてきた。


 こういう人には好感が持てる。


 『コハルも会ったら惚れちゃうんじゃないかなー』とシュンペイが言った理由がわかった。


 本当に惚れはしないけれど。


 私とユズハはふたつ返事で承諾した。


「私たち時間があるので……ね?」

「うん。大丈夫です!」