そんな言葉をかけられ、私は顔を赤らめる

しかしその次の瞬間味噌汁を零したユウは、料理長に怒られて
そんな君に笑みが零れる

「気にすんな(笑)少しずつ慣れてけばいいじゃん」
言い返したら
「やべーお前に言われちゃったよ」


ミスしても、私たちは笑いあえる



「でもあれは俺のミスじゃない
あんなところにお椀置くのが悪いだろ」

夜の出勤の場合、私たちアルバイトは早上がりさせられることが多い
まあ、希望すれば始発までいられるけど…

でもしない

私とユウは、早上がりさせられた時は、始発待ちを兼ねて2人で飲みに行く
この時間が、何よりも楽しい


「そんなこと言ったら私のミスも私のせいじなない
あそこの卓番がややこしすぎる!」

「いや、それは覚えろよ
せ・ん・ぱ・い」

な…先輩って言っても出勤日数は圧倒的にユウのが多い!

しかし言い返せない私にユウは笑う

そんなたわいもない話や、くだらない冗談を言い合いながら、過ごす時間



楽しい
幸せ



でもその裏で、私は何度同じ言葉を飲み込んだことか


本当はずっと聞きたい


彼女とはどうなったの?
どうして松島をやめたの?




「彼女と別れたから」