何しろ、家の中だ。

誰も見ていないことだし、私から思い切り抱きついた。

「サイズは合ってる?」

「うーん…少しだけ大きいかな」

「じゃあ明日、サイズ直しに行こう」

「ねえ、両親への挨拶も終わったし、公式ホームページのほう…」

「ん?そうだったね。でも、今はもう少しだけ…」

庭に居た時だって、まさか誰かに見られているとか、ましてや撮られているなどとはこれっぽっちも思わなかったが、二人きりの家なので、清海さんも安心してひっついてくる。

そんな彼を可愛いと思う私も私だが…。