そう言ってクスクス笑う。

「清海さんとこれからも一緒に居るなら、もっと力になりたいの」

「だから、いつも言ってるじゃない。無理しなくていいって」

「無理してないよ。今までになく元気だし」

「そっか。やっぱり可愛い人魚姫にとって、落ち着く場所は、大都会じゃなくて、海ってことなんだね」

それもあるが、本当は、初めて恋を知った幸せでもあるのだが。

しかし、何となく照れて言いにくい。

黙って清海さんの隣に腰掛けると、ぎゅうぎゅうにハグされる。

「清海さん…く、くるしい…」

「あ、ごめんね」

少し力を緩めてくれたので、苦しくはなくなったが、こんな朝早くから、ちょっとビックリした。