「…へ…!?な…なんで!?」

「そんなの、かわいいからに決まってるじゃん。それで昨日いっしょにいて、もっともっと好きになった」


…信じられない。

これこそ…夢?


そんな心の声がわたしの顔に出ていたのか、「夢じゃないよ」と冬野くんが笑った。


「サンタの正体を知られたのが恋雪でよかった。だって、こうして恋雪と近づくことができたから」


冬野くんもわたしと同じ気持ちでいてくれたんだ。

一方通行の想いじゃなくて、…ちゃんと伝わっていたんだ。


「手紙に書かれていた、『あと少しの勇気』はあげられないけど…。『俺の気持ち』…、受け取ってくれる?」


冬野くんが首をかしげながらわたしの顔を覗き込む。

そんな冬野くんに、わたしは抱きついた。


「…ありがとう!最高のプレゼントだよ…!」