クールな冬野くんと聖なる夜にナイショのおしごと

「え?」


こんな冬休み初日にだれだろうと思って、リビングの窓からチラリと家の外を見ると――。

門のところにいたのは、黒髪短髪の男の子の後ろ姿…。


とっさに、レースカーテンをピシャリと閉める。


…なんで。

どうして冬野くんが、わたしの家に…!?



「お…お待たせ」


慌てて身だしなみを整えて、外で待つ冬野くんのもとへ。


「あ…あの、冬野くん……」


見の前に立っている冬野くんは、昨日の冬野くん…?

それとも、ただの隣の席の冬野くん…?


様子をうかがうようにして見ていると、冬野くんが口を開いた。


「プレゼントを届けにきたんだ」

「…え?」


『プレゼント』…って。

もしかして、やっぱり昨日のことは夢じゃなかったってこと…?


「白井さん、サンタさん信じてたんだよね」