クールな冬野くんと聖なる夜にナイショのおしごと

「…冬野くん!」

「…白井さん!」


そのとき、冬野くんと同時に声が重なった。

その声にハッとして、我に返る。


わたし…、もしかしてこの場の雰囲気で、今…冬野くんに告白しようとしてた…!?


消極的なわたしらしからぬ行動に、冷静なってみると徐々に恥ずかしさが込み上げてきた。


「白井さん、…どうかした?」

「ううん…!なんでもないの!」


顔を背けて、真っ赤になった顔をバレないように隠す。


…ありえない。

勢いに任せて告白しちゃうなんて…ありえないっ。


「そ…そういえば、冬野くんは?なにか言いかけていたけど…」

「…あっ。ああ、俺は…その。送るのは、白井さんの部屋でいいのかなって…思って…」

「…うん!わたしの部屋でお願いっ…」


冬野くんが言いたかったのって、それだけだったのかな?