クールな冬野くんと聖なる夜にナイショのおしごと

冬野くんと、男の子の寝顔を見ながら微笑む。


冬野くんは男の子からの手紙を大切にポケットにしまうと、最後となるプレゼントを袋から取り出した。


こうして、無事にすべての家にプレゼントを届けることができた。


「ありがとう、白井さん。本当に助かったよ」

「わたしこそ、サンタさんの仕事のお手伝いができて楽しかった」


わたしたちは、月明かりの下で微笑みあった。


そのとき、鼻先にひんやりとしたなにかが触れる。

見上げると、空から白い綿のようなものが降ってきた。


――雪だ。


「きれい〜…。初雪だね」

「ああ。ホワイトクリスマスだ」


見下ろすと、様々な色の光が散りばめられた街の夜景。

見上げると、夜空に映える美しい雪。


2人だけのロマンチックな時間だった。


一晩だけだけど、冬野くんといっしょにいれてよかった。