クールな冬野くんと聖なる夜にナイショのおしごと

「…白井さん、大丈夫だった?」

「う…うん。なんとか…」


本当は、冬野くんと狭いクローゼットに隠れることになって、全然大丈夫じゃなかった。

寿命が縮んじゃうじゃないかと思った。


「これ、見てみて」


冬野くんが手招きする。

そばにいくと、あるものを渡された。


それは、手紙。


【サンタさんへ】


表には、そう書かれてあった。



どうして、いつも寝ている間にプレゼントを置いて帰るの?
ぼくはサンタさんに会ってみたい!
それで直接言いたい!
いつもプレゼントありがとうって!



そんな内容の手紙だった。


「サンタさんに会えるのを楽しみにしてるんだね」

「そうみたいだ」


だからさっき――。


『…サンタさん!?』


物音がして、一瞬で飛び起きたのか。

サンタさんに会えると思って。