憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした





理玖がいなかったら私は外の世界に戻れていなかったかもしれない。


理玖は私のヒーローだ。



いつも優しく助けてくれる。側にいられなかった時も守ってくれてた。


気持ち良い振動に揺られながら涙を流すと、目元にキスが落とされる。

「どうした?」

「…理玖が大好きすぎて…。幸せだなって…。いつも助けてくれるかっこいいヒーローと、結婚してるんだって…思ったら。」


涙を拭ってくれながら、頭を撫でてくれる。

「ヒーローじゃなくて、王子様だったろ?」

「ヒーローで王子様」

「ヒーローはガキの頃の奴だろ?」

「ヒーローはやだ?」

「ヒーローって柄じゃねえんだよな…。どっちかって言うと、ヤンキーの部類だから。」



えっ…。



『ヒーローじゃなくてヤンキーだぞ。』


ここ数年は思い出さなくなってたあの子の言葉が浮かぶ。

「…ん?なにときめいてんの。…まさかまた喧嘩習いたいとか言う気か?」

「んっあぁ…違う…っ!」


ぐりぐりと奥を掻き回す理玖

そのまま攻められながら、私は息も絶え絶えに言う。


「っ理玖が、あの子と、んぁ…。お、同じこと言うからっ!」

「へぇ…?」

「っ!」


足を持ち上げられ、より深く突き立てられる。


その日は結局1日中ベッドで過ごしていた。






「理玖しか、好きじゃないっから!」












彩の憧れのあの子が実は理玖だったことを2人が知る術はない。