憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした





あれから1年
私は無事高校を卒業した。


理玖のいない最後の高校生活は寂しかった。
たまに1人で旧校舎に散歩しに行くことが何度もあった。

その散歩中にお世話になった保健室の先生に会って嬉しい話を聞いた。


私が保健室に登校していた頃、毎日のように先生がくれてたお菓子、実は理玖が放課後保健室に来て、私の様子を聞いて先生に預けていたらしい。


今日の様子は?から始まって、どんなことをしたのか。笑った時はあったか。辛そうにしていないか。

などととにかく事細かに聞かれたと懐かしそうに話してた。


『あの安達くんが人に執着してるのすら初めて見たのに、それが可愛い女の子で!本当に王子とか、騎士(ナイト)に見えたのよー!』

憧れるわ〜!とかなり興奮していたのを覚えてる。




私、お姫様になれてるかな?


私にとっての王子様がかっこよくて優しい理玖であるように、理玖にとっての私は綺麗で心優しいお姫様になれているといいな…。


もうこの制服を着て通ることのない家への道をそんなことを考えながらゆっくり歩く。