文化祭当日。

「ぇぇえ!これを、私が……着るの?」

衣装担当の女子に渡されたのは、露出が多いメイド衣装。

「姫華ちゃんに似合うと思って作ったの」

「男子は、姫華を見てメロメロね」

「美香ちゃんまで……」


受付担当の男子に声がかかる。

「10分で開けるぞー」


私は仕方がなく手に持っているメイド衣装を見る。


メイド姿の私。

もうみんなが釘付け。


「可愛い((o(。・ω・。)o))」

「姫華ちゃん、サイコーに良いよ❤︎」


10分。

私は、輝煌くんと表に出た。

輝煌くんは、どこか顔が赤い?私の気のせい?

気にしつつ私は、仕事に集中する。


「いらっしゃいませー。何名様でしょうか」


「うひょー!噂は本当なんだな!」

「こりゃー!可愛いわ」

「おい、困ってるだろ。3名で」


「3名様ご来店です」


「「「いらっしゃいませー!」」」


と、次々と仕事をこなしていく。

私の休憩の時間が来たようだ。


「姫華ー、輝煌ー」

私と輝煌くんは、裏に入る。


「2人ともお疲れ様休憩にしていいよー」

私と輝煌くんは、休憩を取る。

待て?

「この格好で?」

「もちろん!休憩が終わっても仕事待ってるからね(◍ ´꒳` ◍)」

「さぁさぁ、行った行った。輝煌、呉々も姫華に手を出さないこと」

美香ちゃんは、輝煌くんにトドメを指す。


私と輝煌くんは、休憩を取る。

「姫華、屋台回ろうぜ!俺、こういうの初めてなんだ」

「輝煌くんも?!」

「おかしいか?」

「おかしくないよ。私だって……こういうイベント初めて」

「じゃあ!今日は、思いっきり楽しもうぜ!」


輝煌くんって、……こんな、チャラかったけ?

私は、輝煌くんと屋台を回る。