星みたいな恋をしよう〜二人を繋ぐリボン〜

「とても綺麗です……！」

最近は仕事が忙しく、絆は趣味の一つであるである天体観測ができていなかった。だからこそ、久々にじっくりと見る星たちに心が躍り、自然と笑みが浮かぶ。

「うん、とても綺麗でしょ？ボスに教えてもらってね。穴場スポットなんだって」

オスカルは絆の隣に立ち、ウィリアム・スターリングの名前を口にする。絆が知るFBI捜査官の中でも最年長の彼なら、このような素敵な穴場スポットをたくさん知っているだろう。

「ウィリアムさんに感謝しないといけませんね」

絆はそう言いながら星を見つめる。一つ一つ大きさの違う星は、それぞれ違う光を纏い、まるで宝石箱の中に迷い込んだような感覚を覚えてしまう。絆が星に夢中になっていると、オスカルに優しく手を取られた。

「オスカルさん？」

絆は驚いて彼の方を見る。そして、胸を高鳴らせた。オスカルは今、今まで見たことがないほど真剣な表情で絆を見つめていた。