星みたいな恋をしよう〜二人を繋ぐリボン〜

オスカルは絆の髪を編み込んでいき、最後に黄色のリボンを結んだ。その手際のよさに絆は驚いてしまう。

「オスカルさん、髪のアレンジとかできるんですか?」

「絆の髪をアレンジしたくて、ちょっと動画見て練習したんだよ」

綺麗にアレンジされた髪を見て、オスカルは満足げに笑う。絆は「ありがとうございます」とお礼を言った後、薔薇の花が描かれたハンドバッグを手にし、絆は立ち上がる。

「ホテルまで一緒に行くよ」

「ありがとうございます」

オスカルが手を差し出し、絆はその手を取る。二人は笑い合いながら部屋を出て行った。



同窓会が開かれるホテルは、県内でも有数の高級ホテルの一つで、よくこんなところが予約できたものなど絆は感心しながらホテルを見上げる。

「絆、楽しんできてね。帰る時は連絡して。また迎えに来るから」

オスカルがそう微笑み、絆は「はい。行ってきます」と返事をし、ホテルの中へと入っていく。途中、振り返ればオスカルが手を振ってくれたので絆も手を振り返した。