星みたいな恋をしよう〜二人を繋ぐリボン〜

楽しそうに話しながら歩く絆とオスカルを、物陰から二人の人物が睨み付けるように見ていた。



日本に二人が来て二日目の夕方、今日が同窓会が行われる日だ。泊まっているホテルにて、絆はこの日のために買っておいたドレスに着替える。

「やっとこのドレスを着れて嬉しい!」

絆が買ったのは、オフショルダーの黄色のドレスだ。袖周りはレース素材でできており、シンプルだが可愛らしさもあるドレスだ。

鼻歌を歌いながら絆は準備をしていく。ネックレスとブレスレットをつけ、白いハイヒールを履いて、メイクをしていく。するとドアが開き、外出していたオスカルが帰って来た。

「オスカルさん、おかえりなさい」

絆は支度する手を止め、オスカルに笑いかける。するとオスカルは顔を真っ赤にし、絆に駆け寄る。

「その格好……」

「似合ってますか?新しく買ったんです」

絆がそう言うと、オスカルは絆の全身をジッと見つめた後、絆の頰を包む。次の瞬間、絆の唇がオスカルの唇によって塞がれる。