星みたいな恋をしよう〜二人を繋ぐリボン〜

「これでも一応お巡りさんだからね。絆のビンタなんて、猫に引っかかれるようなものだよ」

ニコニコと楽しそうにそう言うオスカルに対し、絆は「手を繋ぐのも日本で禁止しますね」と告げた。

慌ててオスカルが謝り、カフェで数量限定のパフェを奢ってもらったことで、絆は「手を繋ぐ」という禁止令を解いたのだった。

「パフェ、とっても美味しかったです。ごちそうさまでした」

すっかり上機嫌になった絆は、笑顔でオスカルにお礼を言う。するとオスカルは、「禁止令も解けたから」と絆の手を握り、安心したように微笑みを浮かべる。その笑みに、絆は頰を赤く染めた。

「オスカルさん、どこか行きたい観光地はありますか?」

「調べていて「行きたいな」って思ってたところ、いくつかあるんだ。近いところから回りたいんだけど、いい?」

調べた観光地のことを楽しそうにオスカルは話し、それを絆は微笑みながら聴く。馴染みのある地元だというのに、オスカルが隣にいると、まるで初めて来た地のように絆は感じる。