星みたいな恋をしよう〜二人を繋ぐリボン〜

(一体、いつになればあたしは慣れてくれるのかしら。まあ、気持ちが冷めていくわけじゃないからいいんだけど)

結婚式のパンフレットを真剣に見つめるオスカルを見て、絆は胸を高鳴らせながら思う。その時、玄関のドアのチャイムが鳴った。

「絆、俺が出るよ」

パンフレットを幸せそうに見ていたオスカルが、一気に警戒したような表情を見せ、玄関まで歩いていく。最近家主が家にいても家に侵入し、盗みを働くという事件が増えているためだろう。

数分後、リビングに戻ってきたオスカルの手には一通の封筒があった。

「これ、絆宛てみたい」

「えっ?あたし?」

オスカルに封筒を差し出され、絆は封筒を見る。差出人には宮部凛(みやべりん)と書かれていた。その名前に、絆は驚いて声を出してしまう。

「嘘、凛ちゃん!?」

凛は絆の小学校と中学校の同級生である。封筒を開ければ、そこには手紙と共に招待状があった。中学校の同窓会があるので、時間があればぜひ参加してほしいとのことだった。