オリビア「ね、魔法が使えるとしたら何がいい?」

クラウディア「魔法か・・・空が飛べるとか?」

オリビア「いいね、どんな魔法になると思う?」

クラウディア「どんな?」

オリビア「例えば」

・体が浮く→重力から解放される
・行きたい方向に体が動く→空気を流す

オリビア「かな」

クラウディア「なるほど・・・めんどくさいな」

オリビア「魔法のほうきの理屈が知りたくならない?」

クラウディア「理屈が通用しないのが魔法でしょう?」

オリビア「そう?」

クラウディア「なら、火を使うのは?」

オリビア「そうだな」

・着火
・燃焼燃やすエネルギーが必要
・目標物まで火を送る魔法
・対象物をさらに燃やす

オリビア「めんどくさいな」

クラウディア「でしょう?・・・周辺の酸素ないと燃えないし、自分が酸素ないとだめでしょう?」

オリビア「魔法の石から火をだせば解決か?・・・一酸化炭素中毒で倒れそう」

クラウディア「なんでもそうだね、氷の人は水を持ち歩くの?」

オリビア「ん?」

・温度を下げる
・水を凍らせて投げつける
・目標物まで氷を飛ばす

オリビア「むりかな?」

クラウディア「川か海・・・雨の日じゃないとダメじゃない?」

オリビア「なるほど」

クラウディア「それで行くと風は?」

オリビア「風は・・・」

・空気を圧縮して送る

クラウディア「送り続けないと圧がないな・・・空気に当たりながら進むから・・・ん?分散するか・・・」

オリビア「扇風機みたいな子」

クラウディア「夏に会いたいね」

オリビア「雷は・・・」

クラウディア「目に見える電気って自分が危なくないの?」

オリビア「・・・」

クラウディア「光がまともかな?」

オリビア「?」

クラウディア「光をレーザー兵器くらいにして照射できそう」

オリビア「なるほど」

クラウディア「闇は防げるけど・・・くらいだけか」

オリビア「だめだ、夢がない」

クラウディア「だから最初に言ったでしょう?」

オリビア「予知とか」

クラウディア「10秒後の未来を見るのに9秒かけて魔法を使う」

オリビア「ん?」

クラウディア「冗談、魔女らしくない魔女のクラウディアでも描こうかな・・・」

オリビア「じゃあ、その話を考えてみようかな」

クラウディア「そういえば」

オリビア「?なに」

クラウディア「小説家がメンタルが不安定になって精神科に行ったらしいの」

オリビア「ほう?」

クラウディア「薬を飲んだら、調子はよくなったんだけど、話が全く書けなくなったって」

オリビア「・・・それは」

クラウディア「聞いた時はなるほどって思ったの」

オリビア「たしかにね・・・」

クラウディア「あなたは大丈夫みたいね」

オリビア「そう」

クラウディア「多分ね」

オリビア「今日はどうする?」

クラウディア「ん?泊まっていこうかな・・・お酒もらうね」

オリビア「うん・・・もうちょっと付き合って」

クラウディア「ん?」

オリビア「魔法の話」

クラウディア「あなたの話にはまともな魔法使いは出てきそうにないね」

オリビア「・・・へへへ」