氷上くんちへ行った日から2週間が経った。
あの日から氷上くんの行動を警戒していたのに、特に何もなくて拍子抜けした。
何かモヤモヤする感じがして、スッキリしなかったけど、目の前のテスト勉強に打ち込んだ。
そして、そのテストも終わり、教室は解放感で満ち溢れている。
今は4限目が終わって、最後のテスト返却が終了したところだ。
今回のテストも手ごたえがあり、私は内心ホッとしている。
気が緩んだのか、ちょっと頭が痛い気がしていた。
「あーもーマジ無理。舞踏会っている?うちらには絶対必要ないのにな」
のんちゃんが机に肘をついてブスッとしている。
「必要はないと思うけど、決まりだしね。まぁ、良い経験にはなるんじゃない?」
「のんき前向き苺花め」
流し目でのんちゃんに睨まれた。


