御曹司くんには婚約者がいるはずでは!?



「っ!琳凰くんっ!」

「苺花っ」


講堂の真ん中には、驚きで目を見開いたまま私を見る琳凰くんと・・・


その向かい側に、琳凰くんへ黒い塊を向けて立つ黒崎くん。


あれはっ


拳銃・・・・・・!?!?



「おっと、動かないでくださいね。今から打ちますから」


嘘でしょっ


本気!?


そんなっ・・・高校生がっ、こんなことあり得るのっ・・・!?



「ーーーでは、いきますよ」


黒崎くんが引き金に指をかけた。


琳凰くんは黒崎くんから目を逸らさず動かない。


「琳凰くん!逃げて!」


私が走っても間に合わないっ・・・・・・




ーーーーパンッ!!