「・・・・・・これ、誰」
結城に頼み、校内全ての監視カメラを解析し苺花に関わる全ての情報を洗い出した。
毎日同じ女子生徒が苺花の下駄箱に手紙のようなものを入れていた。
「1年A組の美輪海里(みわかいり)。美輪宝石のご令嬢だね」
美輪宝石・・・
あそこの一人娘か。社交の場で桃香といる時に何度か挨拶したことあったかな。
この子が苺花を追い詰めたのか?
なんで苺花に?
少なからず俺が関係しているのか。
あの手紙にいったい何を書いた・・・?
「もう一つ、重要な情報。いいんちょーさんの身辺を調べたら、ご両親が2週間前くらいに無職になってる」
「・・・・・・ふたりとも?」
「ふたりとも。それでさ、いいんちょーさんが手紙開いたとこをアップして解析してみたわけ。そしたら・・・・・・これ」
結城がパソコンを操作し、画面に映し出されたのは、手紙に書かれた「家族が」という文字だった。


