でも琳凰くんは変わらず私が話すのを待ってくれている。


このままだと、お父さんもお母さんも一生働けないかもしれない。


ふたりとも仕事の愚痴をこぼすこともあるけど、でもやりがいを持って働いている。


そんなふたりから大切な仕事を奪ってしまうなんて・・・


ツゥと涙が耳元に流れてくる。


私のせいだ。


私が忠告を無視し続けてきたから・・・



もう、私にできることは決まっている。


いっぱい考えた。


たくさん、たくさん考えた。


できればこんな決断に辿り着きたくなかった。


でも、今琳凰くんに話して解決したとしても、また同じようなことで私の大切な人たちを巻き込むかもしれない。


だから、これが一番最善の方法だと思うんだ。