次の日の朝。
私は昨日のことを思い出しながなら登校していた。
琳凰くんと気持ちが通じ合ったことが今だに信じられないけど、昨日キス・・・したこととかファミレスでのこととか色んな場面が鮮明に思い出される。
琳凰くんの言葉や表情に胸がキュンと鳴ったり、急に恥ずかしくなって顔を手で仰いでみたり、周りから見ればちょっと様子がおかしな行動をとっていた。
昨日琳凰くんに朝も迎えに行くと言われたけど、さすがに申し訳なさすぎて丁重にお断りした。
断ってよかったと思う。
こうやって一人になってみないと色々と整理できなかったと思うから。
そうこうしているうちに、いつのまにか学園の昇降口にたどり着いていた。
靴を脱ぎ下駄箱を開けると、1枚の紙が折り畳まれたものが入っていた。
ん?なにこれ。
なんの不信感もなく紙を広げてみると、
っ、
書かれている文字を見て一瞬息が止まった。


