「はい。誕生日に、プレゼントとして貰いました!」

僕が笑うと、アーサーは「……そういや、ルーチェの誕生日っていつなんだ?」と問いかけてくる。

「10月31日だよ」

僕が答えると、アーサーは「覚えやすいな」と呟いた。その呟きを拾ったレオンさんは「確かに、覚えやすいよね。俺も、一回聞いただけで覚えたし……」と言う。

「……とりあえず、今からその服を着てみる?」

僕が話題を逸らすように言うと、2人は同時に「着てみたい」と言ってリビングを出ていった。

「……レオンさん、2人の様子はどうですか?」

レオンさんと2人きりになって、僕は気になったことを問いかける。

「最初は2人とも不安そうにしていたけど、今は楽しそうだよ。家事とかも率先して手伝ってくれるし、助かっている。2人とも、良い子だね」

レオンさんの返答を聞いて、僕は安心した。他にもレオンさんと色々と話してると、アーサーとティムが戻ってくる。

似たデザインの服を着る2人を見て、僕は「2人とも、似合ってるよ」と微笑んだ。レオンさんも「そうだね」と呟く。

「ありがとう」

2人は、少し恥ずかしそうに笑った。

「……そうだ。君たちに、聞きたいことがあるんだけど……」