ヤ、ヤッター! レベル上がってた!

 ふふふ、今までしっかりお仕事してきたかいがあったよ。



「おおお!
さすがはエートの嬢ちゃんとヴァンどの! 
助かりましたわい」



 避難していたノームたちが、ぞろぞろと出てきた。



「いやー、本当にありがたい。
とくに、エートの嬢ちゃん。
アンタ、よくあのゴーレムの弱点を見つけ出したねぇ。
感心した!」



 エルノックはそう言って、笑いながらばしばしとわたしの足をたたいた。



「嬢ちゃん、ぜひ、わしの友になってはくれんかの? 
わしは、嬢ちゃんのその頭脳が気に入ったんじゃ!」

「え、ホント? ぜひ、お願いします!」



 すると、ムドーの時みたいに、エルノックの体がオレンジ色に光った。

 光は一直線に、わたしの右の手の甲へ向かってきて……。

 手の甲に浮かんだのは、つるはしと小人を合わせたような紋章。