よだれをぬぐって返事をすると、マオは去っていったようだった。

 うう、ひどい悪夢を見た……。

 やっぱり、気にかかってるから、なのかなぁ。

 わたしのお役目……それから、わたしは逃げ出した。

 それは、もしかしたら、この国を悪い方向へと導くことになるのかもしれない。

 ぎゅうっと胸が苦しくなって、わたしはベッドの上でひざをかかえた。