「じゃあ、ムドーって呼ぶね」

「うむ。そうだ、おまえをわしの友にしてやろう。
わしは力なきおまえが、
心のみでぶつかってくるその姿勢が気に入ったのだ」



 そう言ったムドーの体が、ぱあっと赤く光った。

 その光は一直線に、わたしの右の手の甲へ向かってくる。



「えっ、何、なに?」



 光はわたしの手の甲に吸いこまれていった。

 そこに浮かんだのは、とかげと炎を合わせたような紋章。

 紋章は、しばらくするとすっと消えてしまった。



「これで、わしとおまえは友となった。
何かあれば、いつでも呼ぶがいい。可能な限り駆けつけ、力になろう」



 ではな、とムドーは去っていった。

 え、えーっと、これ、どういうことなの?