なんていうか、もう、開いた口がふさがらない。
まんまと、はまっちゃったってわけね。
わたしの行動が、完全にみすかされていたなんて。
確かに、城をアッサリと抜け出せたこととか、
うまくいきすぎだよねー!
偶然わたしが入った木箱が、
超偶然にひとつだけ路地裏に置かれるなんて!
「もし、わたしが別の行動をとったら、
どうするおつもりだったんですか?」
「とらなかったじゃないか。いや~、ヒヤヒヤしたね!」
はっはっはと笑う竜倒公爵に、力が抜ける。
「わたし、完全に父さんとアナタの手のひらの上で
踊ってたんですね」
うらみがましくそう言うと、竜倒公爵はいきなり真剣な顔になった。
「いや、違うよ。
エートちゃんが、努力しなければ、この計画はすべて終わっていた。
自由を手にしたのは、エートちゃん自身の力だ。
それは、保証する。
きみは……、本当に、よくやった。すばらしいよ」



