自分の娘たちには、
できる限りの自由を味わわせてやりたいって。
できるなら、跡継ぎをわたしにして、
わたしにもフローリアにも自由に恋愛させてあげたいって思ったんだ。
そういったことを、父さんは親友の竜倒公爵に相談したら、
竜倒公爵は竜倒公爵で困っていた。
次男、アンダーソンについてだ。
正直、アンダーソンは武術も、魔法もてんでダメで、
メイドたちにも「ウォルツ家のお荷物」と言われてたらしい。
長男がエリックの再来といわれるほどの魔法剣士に育ち、
大学へ行っていることもあって、アンダーソンの性格はこじれにこじれていた。
自暴自棄になって、やけ食いし、体形もおデブになってしまったのだとか。
そこでアンダーソンが思いついたのは、王族になること。
兄は長男だから、竜倒公爵を継ぐことになっている。
それより、上の地位になってやる!



