そ、そこから!?
「じゃあ、わたしがこのダンジョン・マンションに来たのは、
偶然じゃないんですか!?」
「ふふふ、そうなるように仕向けたんだよ」
どうしてそんなことを……?
それが顔に出たのだろう。
「すべては、国王陛下に命じられたことさ」
「父さんに?」
竜倒公爵は語ってくれた。
いったい、何が起きて、
どうしてわたしをダンジョン・マンションに導いてくれたかを。
***
はじまりは、あの母さんの書いた詩だった。
父さんは、わたしとフローリアが見つける前に、
その詩の紙を見つけていたんだって。
そして、ショックを受けた。
母さんが、自由を、身の焦がれるような恋を望んでいたことに。
だから、父さんは決めたんだって。



