わたしと召喚の契約したのは、おまじないで握手した時か。
じんわりと力がわいてくると思ったら、
ホントに力になってくれてたなんて。
「でも、名前!
マオじゃなくて、魔王サーペントスって言ってたじゃん!」
「本名はそれだが……。
呼びにくいだろう?
だから、みんなが魔王、魔王と呼んでいる間に、それが縮まってな。
マオになったんだ。
まあ、このマオという名は、みんなのくれた愛称みたいなものだ」
なんとなく、うれしそうな顔をするマオ。
そ、そうだったのか……。
ってか、みんなが驚いてないってことは、
みんな魔王がマオだって、知ってたんだね。
知らなかったのは、新入りのわたしだけか……。
「マオ、もう隠してることとかないんでしょうね!?」
「あるぞ」
えええ!
って、このリアクションさっきしたばかりじゃん!
「ネタばらしだ。出てこい」



