まだ日も明るい午前中なのに、
 コロッセオの入り口には、めちゃくちゃの人だかり。

 城の兵士が必死に行列の整理をしている。

 あ、ちなみに、
 わたしのモンスターたちのウワサを流したのは、マオたち管理人のみなさまです。



「王女の召喚するモンスターは、すべてお試しダンジョンのものらしいですぜ。
それにすら勝てない場合は……。
ちょっと、なぁ。
いずれ、この国を治めるべき王となるんだし……」



 なーんて言ってくれたみたい。

 だって、事実だし。

 これで負けても、まだわたしと結婚したーいだなんてせまってきたら、
 カッコ悪いことこのうえないよね。

 わたしはコロッセオの準備室で、ううんとのびをした。

 横には、心配そうな顔をしたフローリア。