【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~


 ああああああ! 余計な一言すぎるううう!

 いや、事実なんだけど! でもさ!

 なんで、そっちの意味だけ、受け止めちゃうかなあ……。

 もう! ヴァンのドンカン!

 ……はあ。まあ、いいか。

 ヴァンが、元気になったんだし。



「キヨコの時、毒がすぐ治っただろ? 
ヴァンパイアの超再生力でな。
その時、ホントはおまえにこの体質のことを言おうと思ったんだ。
でも、なんでかわかんねーけど、こわくなった」



 ぽつりとヴァンがつぶやく。



「他の管理人のヤツにはさらっと言えたのに、
どうしてか、おまえに拒絶されるのはイヤだって思えたんだ」



 「今にしてみると、なんでかわかんねーな。
おまえ、こんなにいいヤツなのに」
とヴァンは笑った。

 ……それって、期待していいんだろうか。

 わたしだけ、トクベツってことだもんね。

 うん、今はそれでいい。